バハムート様の話(1)


先日たまたまプレイ中のゲーム画面を見た通りすがりの娘が
「FF8のバハムートって、やっぱりカッコいい」
と言いました。
おや、娘、あなたは8のバハムート派ですか。

ファイナルファンタジーには、多数の召喚獣(いろんな呼び方をされた時もあったけれど)が登場しますが、毎回最も強力で、たよりになるユニットの1つとして有名なのは、バハムートでしょう。
なにしろ、召喚獣がゲームの売りの1つになったFF3以降、皆勤賞ですし、召喚シーンのハデさも力が入っていますからファンが多いです。
ついでに、毎回出てくるから「何番のバハムートが好き!」という、ゲームそのものとは関係なさそうな声も聞かれたりします。笑

バハムート:
ゲームのせいで、あまりにもメジャーになってしまいましたが、やはり出展は聖書のベヒーモスなんでしょうか?(これのアラビア読み)
海のリヴァイアサン、陸のベヒーモス。(鳥以外に空の認識がない時代のことですから2大巨獣ってことです)
と言っても、ファイナルファンタジーには、これまた常連というべき魔物「ベヒーモス」が何種類も登場しますので、少々話が混乱しそうな気もします。
ついでに「ベヒーモス」は「リヴァイアサン」のだったと思うのですが、ゲームでは毎回「バハムート」の方が格上扱いですね。
さらに、出展で考えると、1体だけの存在でしょう。


FFのバハムートの攻撃方法は(FFXを例外とすると)メガフレア。
フレアの特別巨大バージョンであるわけですね。
FFで「フレア」をどう定義しているかというと、
原子融合によるエネルギーを集結させて、激しい核爆発を相手の体内で起こす黒魔法最強級の攻撃・・・であると「Dig:Cube」の「ファイナルファンタジー大全集(上)」に解説されています。
まぁ、身近なところで、わかりやすそうな言い方をすれば、太陽表面なんかで発生しているとてつもないエネルギーの塊みたいなものをチョイと敵キャラにぶっつけてみようか・・・ってな、とんでもない攻撃方法になりますか?
そんな技、閉鎖された空間だの、ぶっこわれそうな遺跡のダンジョンなんかで、絶対使うんじゃないゾ・・・と言われそうですが、平気でバンバン使っちゃっているんですねぇ、これが。

           FF2の話

実は、召喚獣の元祖みたいなものは、すでにFF2に登場しています。
竜騎士リチャードの連れているアイテム(?!笑)飛竜をバトル中に使うと、飛竜が敵を炎で攻撃してくれるんですよ。
この飛竜は本来竜騎士の乗り物役だったので、さすがにバハムートなみの攻撃まではやってくれません。
というか、シナリオ上のイベント脱出ユニットが本来の役割でした。

         FF1の話

しかし、さらにその前、FF1にバハムートは登場しているのです。
役割は冒険者達の成人式イベントの責任者。(笑)
偉大なる竜王バハムートが指定した場所に赴き、彼がほしがっているアイテムをみごと入手してくることができたなら、一人前と認められて上級職へのチェンジが可能になるという、大切な場面です。

勇んで出かけるわけですよ。
ところが・・・どこを探しても、竜王バハムートがほしがりそうな特別なもの「勇気の印」なんかないわけです。
へんだなぁ。
とうとう、最後に入手するのが「ネズミのしっぽ」。
アイテム欄で確認すると、なにやら「くさい」ものらしいです。相当臭っているみたいですね。
「捨てちまうか?」
「いや、それは、まずいだろ?」
なぁんて会話がわざわざ入って、竜王の前に持ち帰ることになるわけです。
これが大正解でして、みごと主人公達は上級職になることができるようになったのです。

      しかし

このイベントの印象が強烈すぎて、バハムートといえば、
「あぁ、あの、ネズミのしっぽを取って来いと言ったな竜王」
という、認識ができちゃったりしたんですね。
(彼、間違っても、ネズミのしっぽを取って来いとは言っていないです。試練の城勇気の印をさがすように告げられたはずなんです。でも、みんな尻尾しか覚えていない。笑)
なんか、こんなふうに書くと、オチャメな竜王様いっちょあがりです。

PS時代になってから、最近のFFを初めてプレイすることにした新しい人たち、FF9あたりをやった人は、オークションにでてくるレア・アイテム「ネズミのしっぽ」に首をかしげたに違いないんですが、あれ、FF1の重要アイテムだったんです。

そういえば、イベントの後、あの「ネズミのしっぽ」って、いったいどうなったんでしょうか?
即、ポイすてされたんでしょうかね?
臭っていたし。

            FF3の話

いよいよ3になると、バハムートはゲーム最強の召喚獣として君臨するはずなんですが、実はここでも、最初の登場シーンは妙なイベントだったりします。
なんと、バハムート様、子育て中でして・・・
エサとまちがえたのか、どういうつもりだったのか、主人公がマップ上の特定の場所まで移動してくると、突然上空から降下してきて、とっつかまえて自分の「巣」にお持ち帰り〜されちゃうのです。
「巣」には、卵から孵ったばかりのバハムートのベビィが多数ピーギャー泣いていますし、同じように「お持ち帰り」されたのか、謎多き男ディシュとも合流することになります。
が、無事を喜んではいられません。
ディシュと合流すると、とたんにバハムートがもどってくるのです。

まだ、ゲームがスタートして間もない時期なんです。
今まで敵としてバトルした相手なんか、チマチマしたユニットばかりです。
そこに、どう考えても終盤にならないと出てきそうにない偉大なドラゴンの画像が
「相手です!」
と、ド〜ンと出るわけですよ。
どうせいっちゅうんじゃぁっ!!状態。

こんなところで、
あ・・・、あんた、メスだったの
とか、考えていちゃいけませんよ。
まして、
母ちゃんに赤ん坊の世話を押し付けられた父ちゃんかもしれんなぁ
なんて考える場面でもありません。

バトル直前にディシュが、とてもかなわないから逃げることを提案してきます。
「逃げるんだ。逃げるんだ。逃げるんだ。」
確か最後に3連呼。笑
計4回だか逃げろと言われるんですから、これはまぁ、メーカーが
ここでは逃げてください
と言っているようなものです。
素直に「逃げる」を選択しましょうね。
たまぁ〜に、ろくに人のセリフを聞かないで、無謀にもバトルに突入するプレイヤーがいたりしますが、間違っても勝てる相手じゃありません。とっとと逃げるほうが利口です。

で、このイベントのせいで、竜王バハムートのイメージはますます奇妙なドラゴン化しちゃうわけですよ。

                                       とりあえず、もどります



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