子供の遊びは残酷だった?!


PS版「ぼくのなつやすみ」をベースにして、新しい登場人物や、ほぼ2倍のボリュームになった「虫」の種類をひっさげて、PSP版が発売されました。
一応PS版はプレイしたのですが、先にPS2「ぼくのなつやすみ2」をプレイしていたために、なんとなく物足りなさが強く、あまり何度もプレイしないまま終了してしまったんですよね。
(シナリオについては問題なく楽しめたのですけれど・・・虫の数とか、映像とかに不満があり、つまりは2で改善された・・・ということだったんです。その2を先にプレイしちゃっていたからなぁ・・・苦笑)


いやぁ、今回はきれいです!
今では、レアどころかレッド・データものの昆虫が、いとも簡単にポンポン「子供の虫アミ」で捕まえられてしまって・・・・・虫屋としては、なんか、もう笑うしかない。
あぁ、あんな場所が今でもどこかに残っていたのなら、なにがなんでも保護すべきなんでしょうね。
実にすばらしい自然にめぐまれた場所が舞台のゲームになっています。


このゲームには時間限定のイベントがあったりします。
期間限定かつ時間も限定されていると、わりと見落とされてしまって、知らないまま終わってしまうプレイヤーさんたちも多いことだろうと思います。
その1つに「爆竹」の入手があります。

「爆竹」・・・・・お祭りの日などに、パンパンと景気づけにならされる、音ばかりがでっかい花火の一種みたいなものです。
うっかり子供がいたずらをして、危険な目にあったりするといけないから、現在では、あまり雑貨やさん・コンビニなどでも扱っていないように思います。
(たぶん、お祭り用に町の青年団などが入手する場合には、前もってお店にお願いしたりしているのではないでしょうか?)

実は、ボク君よりず〜っと前に「子供」の時代をすごしてきた私にとって、「爆竹」どころか、もっと危険性の高い「あぶない花火型おもちゃ」が存在していました。
その名も「2B弾」といいます。
1個売りで、火薬量もちょっと多かったです。簡単に駄菓子やで買えたのですよ。
花火を買うと、必ず注意書きに「花火をほぐして改造しないで下さい」ということが書かれているはずですが、この2B弾にも書いてありました。
でも、悪ガキは聞いちゃいないんだ。
2B弾をほぐして火薬をまとめ、さらに爆発力の高い「おもちゃ」を作ってしまう。
その結果・・・・・・当然のように、事故があいつぎました。
2B弾は、危険防止のため、市場から消えてしまったのです。

そんな物騒な「おもちゃ」を何に使ったか・・・・・・・?

ろくなことは、やりませんでした。

無駄に破裂させて、友達をビックリさせる・・・そんなのは、初歩の初歩。

田んぼでイモリやカエルをつかまえてきて、口にくわえさせて爆発させる。
無理やりカエルの尻の穴につっこんで、爆発させる。
アリの巣につっこんで、爆発させる。

・・・・・・・そんな、残酷でしかないことが、子供の世界の遊びとして、普通にあった時代だったのです。
子供が、虫や小動物にめちゃくちゃな扱いをするのは、日常茶飯事。
でね、あたりまえのように、親や学校の先生から大目玉をくらうわけです。
自分が怪我することもあります。
しかられて、痛い目もみて・・・・・・少し年齢が進むと、自分がどんなに無益な殺傷をしていたか、自覚し反省するわけですよ。

今、そんな「遊び」をする子供たちは、たぶんいないでしょうし、しようにもそんな物騒なオモチャは入手できません。
それどころか、都会からは、虫もカエルも消えてしまっていて・・・・・

子供のころに「命」をいいかげんに扱って、でも、やがてちゃんと自覚できた世代の人間と、まったく「命」について直面すらできない時代の人間と、どっちが後々ちゃんとした社会生活を営めるのか・・・・・疑問が残りますね。
ほら、現代でもほとんどの子供は、普通の精神状態のもとで、「命」の大切さを学んで大人になって行きますが、たまぁ〜に、新聞をさわがせる「とんでもない事件」を引き起こしてしまう人物がいたりする。
そういうのを見ると、もし、その人物が、私の時代に子供時代を体験していれば、「とんでもない事件」を起こすような人間には、ならなかったんじゃないか・・・・・?って、思うことがあったりします。
もちろん、わからないことなんですけれどね。


で、ゲームの話にもどるのですが・・・・・・・

「ぼくのなつやすみ」の中で「爆竹」を入手するためには、期間限定で早朝イベントをこなす必要があります。
期間の方は、8月の19日、21日、23日あたりのなぜか奇数の日。
朝の10時までの間に、子供たちの「秘密基地」に出かける必要があります。

この「秘密基地」には、普段ガッツ君たち3人の悪ガキども(笑)が陣取っています。
彼らは、基地に朝10時にやってきますから、それ以前の時間に行っても、だれもいません。で、特定の日に、早朝でまだ無人の基地に行くと、古タイヤのそばで「爆竹」が拾えることになっているのです。(自動イベントで入手できます)

でも、普通に「おじさんの家」から移動していると、10時前に秘密基地に到達することは、むずかしいのです。
寄り道しないで出かけていって、ようやくぎりぎりで間に合う場所なのですから。
ここで、何度もプレイしていると、やり方がわかってくる。
朝ご飯が終了して、ぼく君が自由に行動できるようになったら、台所の裏口から外に出るのがコツなんです。そして、おじさんの工房の裏をまわりこむように移動して、秘密基地に走っていけば、たいてい間に合うことになるんです。笑
もちろん、わき目も振らずに、寄り道せずに移動しなければなりません。

ゲームの中でぼく君が入手できるアイテムは、記念品として後でデータを見ることができます。もちろん、ほとんどのアイテムは、ただの記念品にすぎません。入手しても具体的には「使えない」んですよ。
(入手したことがエンディングの種類に影響したり、ゲーム内で特別のシーンを見るための条件になっていたりする場合もあります。)
でも「爆竹」は、使えるんだなぁ。笑

「おじさん」の家の「しらべちゃん」が、時々地面のアリの巣を見ている場所があります。
「爆竹」を入手した後で、その場所に行って、○ボタンを押すと、これがなんと、ぼく君は「爆竹」をアリの巣にしかけて爆破し、アリの大量虐殺をやってのけてしまうんです!!
あの、「虫も殺さぬような」感じのおとなしそうなぼく君が!!!です。

213匹のアリが爆死した・・・とか、めちゃくちゃダークな文字が表示されちゃいます。

おぉ〜っ!!
ぼく君は、私の世代の「悪ガキ」と同じ発想の行動をやってくれちゃうんですよ。

このゲーム、設定としては、昭和50年くらいのころに「子供」時代をおくった人の話・・・らしいのですが、こんなイベントを見てしまうと、もっとず〜っと前の世代の話みたいな気がしてしまいます。



ちょうど、このイベントをプレイしている時、廊下を息子が通りかかりました。
息子・・・・・現職の高校の先生(社会人2年目)です。
今、私が「ぼくのなつやすみ」をプレイしている最中であることは、知っています。

「よっしゃ、爆竹ゲット!」
という、私の声に、息子が部屋をのぞいて言いました。
「それ使って、カエルを爆発させるのか?」

・・・・・・・・・・・・・。

いや、さすがに、このゲームでは、そこまでやりませんです。

というか・・・・・・・、現職高校教師から、そういう発言が出ていいのか、おい?
つうか、お前、そういう遊びを子供時代にやってきた年代だったんかい?!

後で娘(大学生)に聞いたら、どうも、近所の「悪ガキ」連と、爆竹でアリの巣壊しくらいは、やっていた「子供時代」だったみたいです。
そうか・・・・・・・まだ、そんなことがあった時代だったんか。
知らんかったぞ。


どうやら、いつの時代も、「子供の世界」というものは、「親」の知らない別世界であるらしいです。


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