懐かしくてプレイ

                                  ファイナルファンタジーVI アドバンス


かつて、ファミコン、スーパーファミコン時代のゲームだった作品が、最近のハードに対応するようにリメイクされることが多くなってきました。
すでに、以前のハードは販売されていませんし、持っていても動かなくなっている場合もありますので、新しい世代のゲーム・プレイヤーさんたちには、歓迎されていることでしょう。


今回の「ファイナルファンタジーVI アドバンス」の原点は、1994年4月にスーパーファミコンで発売されたものです。
SFC時代最後のファイナルファンタジー・シリーズになります。
(FFVIIは、プレイステーション用ソフト)
当時の常識として、スーパーファミコンのソフトは「子供のおもちゃ」という感覚が高く、いくら有名RPGシリーズとはいえ、1万円以上の値段がつくケースは、例外的なものだったと思います。
(当時の1万円って、今よりかなり値打ちがあったと思いますよ)

ゲーム内にいろんな要素をつめこめばつめこむほど、面白いゲームができるのはいいのですが、販売価格がおそろしいことになってしまう。
値段が高いゲーム・ソフトは、消費者(つまり、プレイヤーさんの親ですね)に買ってもらえないことになりますので、メーカーとしても、どこでおりあいをつけるか、考えどころだったことでしょう。

多くのゲームが、同じ容量のゲームを作成しても、安価販売が可能となる新ハードに場所をもとめていったのは、無理ないことだと思います。





1994年の4月というと、我が家の息子は、まだ小学6年生だったはずです。
部活仲間でもあり、ゲーム仲間でもあった友達が、よくゲーム・ソフト持参で、我が家に遊びにきていました。
がんばって、お小遣いをためたのか、R君もY君もプレイしているのはFFVI。
私と息子を加えて、4名が同じゲームに熱中していたことになります。

自由になる時間の量の問題で、1番先まで物語が進んでいるのは、たいてい私。
(したがって、彼らが遊びに来ている間は、先行している私はプレイをひかえることになっていました。ネタばれしますから。)


ある日、少年たちの1人が、オペラ劇場の場面をプレイしました。


なんとかして空路、帝国領に入りたい主人公たちなのですが、その世界に空が飛べる機体は、そんなに多くありません。
情報を集めている最中に、ひょんなことから「オペラ劇場」の支配人と出会います。
なにやら、非常に困ったことが起きている様子。
上演中のオペラの人気歌姫マリアさんの身に危険がせまっている・・・という事件なのです。

人気歌姫を、もらいに行くぜ・・・・・という、とんでもねぇ脅迫状を送ってきた男がいて、オペラの上演を中止することはできないし、マリアさんの身に間違いがあっても困るし・・・支配人は大混乱というわけです。

この、脅迫状を送りつけた男(後に仲間になるセッツァー)というのが、なんと、個人で飛空艇をもっている唯一と言ってもいい相手。
これを利用しない手はありません。
幸い、味方には、行く先々の町で
「あなた、マリアさんに似ているわねぇ。」
と、評判の美人魔法剣士セリスがいます。
彼女をマリアさんの身代わりにたてて、うまく飛空艇に乗り込めないか?・・・・・という、大作戦が展開することになるのです。

いやぁ、いくら姿形が似ているからって、まるっきりオペラの素人(彼女はかつて帝国軍の将軍を勤めていた人物です)に、ぶっつけ本番でアリアを歌わせてしまおうという作戦ですから、実際は、ムチャというかなんと言うか・・・・・笑。

ゲームの中では、本番のシナリオが書かれた「台本」をプレイヤーが読んでおき、そこに書かれている内容を最後まで無事クリアできれば、次のシーンに進めることになっていました。

台本には、歌詞が書いてあり、オペラの上演シーンで、次に歌う歌詞をきちんと選択できるかどうかが問われることになります。
これは、予想ができることだったので、たいてい誰でも問題なくクリアできたのだろうと思います。
問題は、この後なんですね。

台本には、歌が終わったら、花束を拾って、階段を上がり、最上階からその花束を投げ落とすことになっています。

歌詞の選択は無難に終了するのですが、拾うはずの「花束」が、どこにも置いてないんですよ。
花束は、どこよぉっ!!
・・・・・・と、プレイヤーがあせっているところに、台本には書いてなかった男性が出現します。

       あんた、だれ!?

オペラのヒロインが愛する男性「ドラクゥ」氏の幻・・・という役なんですね。
彼がダンスをもとめてくるので、十字キーを動かして、彼の動きにうまくついていく(ダンスをする)と、最後に画面から消えていく彼の姿のあった場所に「花束」が落ちている・・・・・という展開だったのです。
これをAボタンでゲットして、いそいで階段を上り(音楽が流れている時間に限りがありますので、スムーズにプレイしないと時間切れになってしまうんです)、最上階のベランダで、それを投げることに成功すれば、後は自動的にオペラが進行することになっています。

多少、「聞いてないよぉっ!」という展開にとまどったものの、私のプレイでは、なんとか、それらしいオペラが成功して、物語が先にすすんだんです。


この場面を、だれかがプレイしたんです。

でね、歌詞の選択はうまくいったんです。
ところが、やっぱり、そこでつまってしまった。
「花束」がないんです。
台本に書いてない男性が出現したんです。
完全に手が止まってしまったんですね。

たぶん、その場にいた、だれかが、「男と踊れ」と指示したと思うのですが、一度止まってしまったプレイによるタイム・ロスが長かったらしく、時間内にベランダに行き着くことができなくなってしまったのです。

この場合、どうなるかご存知ですか?

これ、強制的に、ゲーム・オーバーになってしまうんです。

最後にセーブした場所から、やりなおしですね。



いやぁ、いろんなRPGをプレイしてきましたが、バトルによる全滅以外で、ゲーム・オーバーにされることがあるゲームというのは、これが最初でした。
(時間内に、どこそこから脱出せよ・・・というパターンは、それまでにもあったんですけれどね)



なんか、ゲーム・オーバーにされる理由みたいなものが表示されるんですよ。
「歌心がなかった・・・」とかいう意味の表示で、プレイヤーに演劇のセンスがまったく無いからゲーム・オーバーだよ・・・と説明されるんです。

これ、バトルに失敗して全滅するより、よっぽどショックです。 大笑




この「ゲーム・オーバー」を、だれがやらかしたのか、息子に聞いてみたのですが、覚えていないみたいです。
「少なくとも、オレじゃない。オレは、ちゃんとオペラを成功させた!」
と断言するので、遊びにきていたR君か、Y君だったのでしょう。

FFVIと聞くと、真っ先に思い出す、なつかしい失敗談です。



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