快(?!)談



 その奇妙な依頼の発端は、ナギ平原だった。
 その日、武器・防具の収集時にエンカウントした魔物達を結構捕獲したということで、ティーダはモンスター訓練場に出向いていた。スピラ各地の魔物の捕獲作業が進むにつれて訓練場のオヤジさんは意外な才能を発揮し、訓練場独自のバーチャル・バトル場ともいうものを作り出すことに熱中しはじめた。このために、ますます多種多様の魔物の収集を必要としたオヤジさんは、新作の魔物を1種創り上げられるたびに、特別ボーナスとしてティーダ達にかなり貴重品とされるアイテムを惜しげもなく渡してくれるようになった。
そして、
「もし、こいつらを倒すことができたら、いい物をはずむぜ。」
と怪気炎。

 今日も「一回目はタダ」というセリフにさそわれたティーダ君が無謀にもチャレンジし、大方の予想通りボロボロにされたばかりである。
「兄ちゃんみたいに、ただ真正面からぶつかっていくだけじゃ、まだまだだなァ。」
「賞品」の「光の魔石」をアーロンに手渡しながら、いいデータがとれてホクホクのオヤジはニヤニヤと笑う。
「強いヤツ相手にするときゃ勝負の駆け引きってもんがある。まずは兄ちゃん、そいつを会得することだ。」
「だァってさァ・・」
ティーダはふくれっ面だ。
「おっさんたら、リュックのことは、かばうくせに、オレのことはほったらかしなんだもんなァ。」
「当然だろう。リュックは場の状況を読むのが上手い。実に的確な補助行動を取ってくれる。今のお前より、うんと役に立つ。」
アーロンは、魔石を3つともリュックの手に渡しながら、いとも涼しい顔。
先ほど魔物から「異界の風」を掠め取ることに成功していたリュックは、ボーナスの「光の魔石」までゲットできて、もうホクホクではしゃぎまくっている。
「それにな、ここはあくまでも訓練場だ。どう転んでも相手は最後のところだけは手加減してくれる。心配しないでいろんな体験をしろ。」
「じゃサ、おっさんは正宗なのに、オレのはなんでアスカロン?!差別じゃんコレ!!」

            (蛇足の注意書き)

正宗:HP逆比例型の太刀。HPが削られれば削られるほど攻撃力がUPするため、バトル時にろくに回復してもらえず、装備者が泣きをみるという七曜の武器。

アルテマウエポン:HP比例型の剣。HPが最大値に近いほど攻撃力が高いので、しょっちゅうボコボコにされている装備者には、なんとかに真珠となる七曜の武器である。

アスカロン:装備者が通常の2倍の経験値をもらえるという、ありがたい剣。一本だけはサヌビア砂漠におっこちていたりする。



「スタート直後にボロボロにされるようなヤツにアルテマウエポンなど持たせたところで、効率が悪いだけだろう。それとも、いっそお前が正宗を装備するか?オレ以上に役に立つかもしれんぞ。」
「むっか〜〜!!」
訓練場のオヤジ大爆笑。
「兄ちゃん、兄ちゃん。」
あんた、あの人に口で勝つだけで、10年かかるわという言葉はグッと飲み込んで、オヤジは一本の剣を差し出した。
「こいつは、あんたにやろう。」
「ん?なに、こいつもアスカロンじゃん?」
「おう。おまけに即死攻撃改をくっつけといたから、ちょっとそこらへ行ってお手軽に強くなってから、また来いや。」
「〜〜〜〜〜〜。」

見ればむこうで、わざとらしく こちらに背を向けて立っているワッカとキマリの肩が細かくゆれている。
ティーダはオヤジさんから剣を受け取ると大声で叫んでいた。
「見てろォッ!!オレが最強になってやるからァ!!」


 訓練場を後にして、さて どのポイントから飛空艇に帰ろうかと思案中の一行のところに、顔なじみになったチョコボ訓練の「お姉さん」がやってきた。
「ちょうどよかったァ。」
彼女はヒラリとチョコボから降りるとスタスタとアーロンの近くに行き、
「ちょっと時間ないかしら?」
と話かける。
「オレか?」
「う〜ん、他の人でもイイんだけれど、呼んでるのネーダーなのよ。彼女スピラ共用語はあんまり得意じゃないみたいなので、アルベド語が堪能な人がいいかなって思って・・・」

注:ネーダー:リンの旅行公司ナギ平原支店の女性店員さん。アイテムの販売と受付を担当しているが、時々こっそり抜け出してブリッツボールの試合にも出場しているようである。

「ちょっとォ〜」
当然のように、割り込んできたのはリュックだ。
「だったら なんでまずアタシに声かけてくれないのかなァ?変だよそれ?!」
「あ〜。」
お姉さんは一瞬言いよどんだが、黙っていてもすぐにわかると思い直した。
「ごめん。リュックちゃんだけは、ダメだって言われてるの。」
「え〜〜〜っ?!」
「なんか、雷平原で起きている事件のことらしいから・・・」
「ゲッ!」
ピキッと、こわばるリュック。コソコソっと最後尾にまわって
「おっちゃん、まかせるわ。」
全員の失笑を浴びたのは、言うまでもない。


 リンの旅行公司ナギ支店で一行がネーダーから聞いた話は奇妙なものだった。
旅行公司雷平原支店を訪れる旅人たちが、最近「ゆうれい」に悩まされているという話である。雷平原といえば、止むことのない雷鳴と幾多の魔物が生息していることにより、旅人にとって難所中の難所として悪名が高い。しかし、グアドサラムの異界を訪ねようとする旅人にとって、さけて通るわけにもいかない場所だっただけに、これ以上よけいな問題が追加されることは好ましくなかった。
「特に高齢の異界めぐりに行く旅人が苦しんでいる様子なので、雷平原支店のミフューレがとても心を痛めているの。魔物狩のついでにでも、どういうことか調べてもらえないかしら。」
一行は、不思議な話に首をかしげた。



 雷平原関係だけはオール・パスのリュックを残して、旅行公司に降り立った一行は、支店のカウンター係ミフューレの歓待を受けた。
「割と最近になってでてきた話なのです。」
香りの良い暖かな飲み物をくばり終えた彼女は言った。
「雷平原の魔物の多くは、特定の属性を持っていることが知られています。それを利用して、一般の旅人は魔物よけのアミュレットを用意して通過するのが広く行われている方法なのですが、この頃になって、どんなアミュレットにも対応しない怪異が頻繁に生じるようになりました。」
「どこかから、新しい種類の魔物が飛来してきたということですか?」
「わかりません。ただ、魔物であるのなら、だれそれがケガをしたとか、ひどい場合は亡くなった方がでたという話が聞かれるものですが、今回、そういったケースは出ていないのです。」
「???」
「・・・実は、私もそれらしき物に一度だけ出会いました。淡い緑色のもやのようなもので、透き通っているのか後ろの景色がボンヤリと見えるのです。それは別に私に襲い掛かってくるわけでもなく、ゆっくりと移動しては消え、また少ししては現れ、やがてどこかに消えていきました。」
「実害は、無かったのだな。」
「はい。魔物に会ったというより、もっと別なものを見たような気がしました。他の人々の話でも、おおよそ似通った傾向のようで、いつの間にか雷平原には ゆうれいが出るということになってしまったのです。」
「あのさ、実害は無いンだろ?じゃ、別にゆうれいだろうと何だろうと、かまわないんじゃない?ダメ?」
「はい・・・。召喚士様やガードの皆さん、それにベベルの僧兵のように腕に自信のある方たちならば、それでもよろしいのですが、ご承知のように、ここは死に別れた人々との対話のためグアドサラムに赴く一般の旅人も多く通行いたします。そういった方々にとっては、奇異なるものに出会うだけでも、たいへん恐ろしいことなのです。現に当旅行公司に立ち寄られる方は日増しに減る一方。雷平原を通ることをあきらめる旅人はかなり多いと考えられます。」
「・・・・・・・。」
「おそらく、その ゆうれいの正体が分からないために、いらぬ恐怖心を誘ったり、よからぬ縷言に惑わされるのだと思います。そこで、例えば新種の魔物であるのなら、捕獲するなり討ち果たすなりして実体を確認する。何らかの自然現象なら、それを解明する。それを、どなたかにお願いできないかと思っているのですよ。」
今夜は、もう遅いから、ここで泊まって、明日にでも雷平原を一回りしてはもらえまいか・・・彼女のたのみにユウナはコクリとうなづいた。


 入浴を済ませ、何か飲み物を・・・と、自販機のコーナーに足を向けたアーロンは、すでに夜も更けているにもかかわらず、キャラキャラと明るい笑い声をあげている青年を見とがめてタメ息をついた。
「バカが・・・」
パーソナル飲料のフタを器用に指で弾くと、それはあやまたずティーダの後頭部にクリーンヒット!
「イテ!!」
思わず食って掛かろうとした青年に、先制攻撃。
「夜中に騒ぐな。周りの迷惑も考えろ。」
「あ〜・・・」
落ちていた「フタ」を拾い上げてゴミ箱に投げ入れ、ひょいと見ると・・・?・・・なにやらキマリが複雑な表情を浮かべている。
「?・・・どうした、どこか具合でも悪いのか?」
「・・・・・・・。」
袖がツンツンとひっぱられる。最高の悪戯を考え出した悪ガキのような顔つきのティーダが、耳を貸せと合図している。
「キマリは、ゆうれいが怖いって言ってるっス。」
「は?」
「ゆうれい退治なんて、足がすくむから明日どうしようか困っているっス。」
「・・・・・・・。」
思いもかけないセリフを聴いたようで、アーロンは言葉をつまらせた。
「ゆうれいがダメって・・・キマリ、お前 先日もゴーストから技をゲットしていたろう?今までどんな魔物にも後ろを見せたことなんてなかったじゃないか?」
「アーロン・・・ゴーストは魔物だ。」
「??」
「魔物はどんなに強く恐ろしい力を持っていても、生き物だ。攻撃すればダメージを与えられるし、打ち勝てば幻光虫にもどして異界に送ってやれる。ゆうれいとは、まったく別のものだ。」

ゆうれいという単語に対してあやふやな認識しかなかったアーロンは、キマリからかなり複雑な解説を聞かされるハメになった。
曰く、ゆうれいとは、一種の残留思念のようなものが目に見える姿をとったものであり、当然剣で切ろうと槍で突こうと相手にはなんのダメージも与えられないということ。それらに取り付かれたら、相手の望んでいることをかなえられない限り、開放されることはありえないということ。etc.etc.(あくまでキマリ説

「ゆうれいって、そんなにややこしいものだったのか?」
根が素直なアーロンはキマリの話を(鵜呑みに)理解しようと必死で考えこんでいる。・・・もちろん隣でティーダ君がニヤニヤほくそえんでいるわけだが・・・

「ガガゼトには古来いろいろなゆうれいの説話が残っている。一番有名なのは、吹雪の夜、霊峰を徘徊する雪女の伝説だ。」
年中雪に覆われたガガゼトなら、雪女だろうが雪男だろうが、しょっちゅう出没できるのだろうなぁ・・・とアーロンは思う。

「主の大切にしている皿を壊したことがもとで殺された女のゆうれいが、夜な夜な皿を数える話とか・・・」
    〜〜ん??あれ?〜〜

「身勝手な男に毒殺された女性が男に取り付いて復讐する話とか・・・」
    〜〜それって、どこか別の世界の話じゃないのか〜〜

「きちんと入浴して肩まで浸かって100数えないと夜中にシッポの毛を剃刀で剃ってしまうゆうれいとか・・」
    〜〜待て、ちょっと待てって〜〜

「食後の歯磨きをサボっていると、身体中に10円ハゲをこしらえる ゆうれいとか・・・」
    〜〜違う、それはもう絶対違うぞ キマリ〜〜

ここに至ってアーロンはようやくティーダのニヤニヤ笑いのわけが理解できた。
我知らず軽いタメ息がもれた。
アーロンは、あたりを見回して、そこにいるのがティーダだけだということを確認すると、キマリに言った。
なら、オレはどうだ?
「?」
「ゆうれいというのが、残留思念の塊だというのなら、オレもたぶんそのような部類のものだ。まぁ、切られたり突かれたりすれば血の一つも流して見せられるようにはなっているが、実際のところ、そのあたりの仕組みは自分でもわかっていない。」
「・・・・・・。」
「10年前のナギ平原以来お前に取り付いているゆうれいの一種かもしれんぞ。・・・どうだ、怖いか。」
「・・・・・・。」
キマリは真剣そのものの顔つきで何かを考えこんでいる。

「ま、一種の幼少時のトラウマみたいなヤツっスかね。なんか、おっかしいの・・・」
「そう言うな。」
アーロンは声を落とした。
「怖いという感情は理屈では割り切れるものではない。」
「へ?何それ。」
「オレは心理学とかには疎いので・・・。こういうことはな口では説明できんのだ。」
「??」
「いいだろう、見せてやろう。俺の記憶だ。」

ティーダの脳裏に不思議な映像が浮かび上がる。
なつかしいザナルカンド。夜の我が家の台所。
パチリと電灯がともされたとたん、足元を横切る2本の長いヒゲを持った黒い物体。けたたましく上がる少年の悲鳴。
暗転。

「こういうことだ。」
どういうことだっつうのォ!!

     ティーダ君 実は冷や汗

「落ち着いて考えてみろ。あれは、それほど恐れるべき物か?するどい牙で噛み付かれるわけじゃなし、ワナをしかけておけば、やすやすとつかまえられる程度の物だし。」
「でもォ、ヤなもんはヤなんだ!!」
「しぃ〜〜っ。」
「あわわ・・・」
「つまり、そういう種類の感情なのだから、むやみに他人のそれを笑ってはいけないということだ。」
「ん〜〜。」
「ちなみに、ご幼少時のユウナ様は、花の茎に取り付く小さな小さな緑色のアリマキをことのほか恐れていらっしゃったようだったぞ。」

プッ!!

そうか そうかよ、なんとなくわかったような気はするぞ。

キマリがズイと立ち上がる。
「そろそろ休もう。明日はよろしくたのむ。」
「ん。」
踏ん切りがついたのだろうか。キマリはいつに変わらぬ様子で部屋に引き上げていった。

それを見送りながらティーダがボソリと言う。
「なァ、おっさん。」
「?」
「おっさん相手だと、キマリってずいぶんいろいろしゃべるんだなぁ。」
「そうか?」
「オレなんかさァ、ジョゼの街道に着くまで、ひとっことも口きいてもらえなかったっつうのに。なんか、ちょっと くやしいっス。」
「フッ。隠しパラメータにキマリの信頼度って数字があるんじゃないのか?」

     ねェって そんなもん!!

本日の宿は一人一部屋。ドアに手をかけたアーロンにティーダがささやく。
「そういや、おっさんの怖いものってなんスか?」
「!!」
数秒の対峙の後、ティーダの鼻先でドアがバタンと閉じられた。
「残念。ストレートすぎたっスか。」
あの様子だと、一つや二つは怖いものがあるに違いない。ティーダはほくそえみながら自分の部屋に向かった。



 翌朝、ユウナはパーティを二つに分けた。公司を基点にティーダ・ワッカ・ルールーが北部を、ユウナ・キマリ・アーロンが南部一帯を歩いてみようというわけである。

 頭では納得したものの、実は内心ビクビクのキマリ。
「ユウナの前は、お前が守るんじゃなかったのか?」
今日は別に後ろでもいい。」
「・・・お前の昨日の話から考えると、自分の方に非がなければ、恐れるにたらぬもののように俺は思うのだがなぁ。」
会話の内容がわからず、不思議そうなユウナ。

 まあ、だいたい世の中なんて皮肉なもので、嫌いな物がある人ほど真っ先に、その嫌いなものを見つけてしまうものである。
でくわす魔物を蹴散らしながら(もちろんちゃっかり捕獲して・・・)さほど歩き回ることもないうちに突然キマリが立ち止まった。
右手の方向にボンヤリとした緑色のもや。言葉も出せずにアーロンの肩をガッシとつかむと、それがいる方に向き直らせる。たしかに今までに出くわした、どんな魔物とも異なる淡いハッキリとしない存在が一つ。

 依頼を聞いたときから考えていたらしいユウナが即座に印を結んだかと思うと、最強の魔法の一つでもあるホーリーが炸裂。もしも「ゆうれい」と噂される物が、それを連想させるような闇属性を持つ新種の魔物であったなら、この一撃で四散しそうな攻撃であったが・・・ホーリーの力で飛び散ったまわりの砂煙が収まったそこには何事もなかったような緑の物がフワリと浮かんでいる。

「ユウナ!3人を呼べ。」
彼女は指を口元にあてるとピィィ〜ッと高く吹きならした。
緑の物が、ゆら〜りと移動を始める。
「俺が追う。キマリ、ユウナのガードはまかせるぞ。」
「あ、私も行きます!」
言ったものの、やたら足場の悪い雷平原。とても戦闘のプロと同様に駆け回るような芸当はできるはずもない。

ようやっと追いついたその場所には、戦闘態勢を解いたアーロンが一人、不思議そうにたたずんでいた。
「ユウナぁ、そこかぁ?」
程なく駆けつけるティーダ達3名。アーロンが崩れ落ちたかつて避雷塔であったとおぼしき瓦礫の山を指差していった。
「アレは、ここに消えた。まるで、すいこまれていくように消えた・・・としか俺には表現できん。」

互いに顔を見合わせる一行。すると、ルールーが一歩前に出た。
「ためさせてくれる?宿で雷平原についての言い伝えを調べていて見つけたの。昔、大召喚士様に封印されたという魔物の伝説。」
彼女は瓦礫の前に立つと、なにやら不思議な動作をし最後に印を結んだ。と・・・グラリと大地がゆれたような感覚。
「あっ!!」
とっさに下がったルールーの目の前で瓦礫の山が大音響とともに崩れ落ちた。

「やるぅ〜。」
「ホント。知的作業はルールーにまかせとけば間違いなしってか・・・」

たとえ何が飛び出してきてもいいように武器を構えた男たちにはあいにくだったが、何事も起こらず、砂煙の収まった後には大型の箱が残っていた。
「アレ?このパターンって・・・」
思わずゴソゴソとポケットを探って「」を取り出すティーダ。
「あ?!反応してるぞ、これ。」
箱は待ち受けていたように「鏡」の光を吸い込むと、細かな光のつぶになって消失した。そして、その場に残された物は、黄金色まばゆい、かなり装飾性の高い赤柄の槍。

ユウナに促されて、そっとそれを手にしたキマリは今まで経験したこともないような未知の力が身体にみなぎってくるのを感じていた。
「どうやら、あのユウレイは災厄どころか、我々をここに誘ってくれる物であったらしいな。」
「早速ミフューレさんに報告しなくちゃ。」
「ネーダーさんにもな。」
意気揚々と公司に引き上げる一行の最後尾で、キマリはもう一度あの不思議な緑の物を見ることができないかと、何度も何度も振り返ってみるのだった。

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